4年ぶりに山口氏に会うことになると思うと、不安な気持ちでいっぱいでした
今日は暑いところ、本当に・・・お暑いところ、お暑いところ、お暑いところ(笑)、集まっていただきありがとうございます。席がなくてごめんなさい。そんななか、真剣に聞いてくださり、ありがとうございます。
(過去のさまざまな経緯を考えると)裁判のことを、皆さんの前でお話できる日が来るとは、想像していなかったので、とても嬉しいです。
尋問(民事裁判)の日は、たくさんの方にお越しいただいたのに(30枚の傍聴券を求めて168名が抽選の列に並んだ、倍率は5.6倍)、傍聴席が少なく、(ほとんどの方が)参加いただけなかったのは心苦しかったのですが、この問題に関心を持って来ていただいたことに、本当に感謝しています。
準備は、いろいろと大変で、(弁護士の)先生方には、本当にお世話になりました。先ほど、西廣(陽子)先生が「やっと裁判所で話しができた」とおっしゃったのですが、先生にはじめて会ってから、4年が経ったんだなと、感慨深かったです。誰に助けを求めたらいいのかわからず、(藁をもつかむ思いで)先生に電話をかけたことを、今でも鮮明に覚えています。
何人かの弁護士の先生に断られたなか、考えてみたら裁判ではなく、執行されなかった逮捕状についての相談ですから、断られても当然なのですが、親身になってお話しを聞いてくださり、その後も4年間にわたり、支えてくださいました。本当に感謝しています(涙)。
角田(由紀子)先生、加城(千波)先生には、私が(法律に関しての)知識を持っていないので、わかりやすく丁寧に色々なことを教えていただき、(今回の裁判も)100%ではないのもの、それなりに準備ができた上で、証言することができました。
当日は、事件以来、4年ぶりに山口氏を目の前にするということで、自分の身体がどう反応するのか、予想ができず、いろんな準備をしたのですが、どんなに準備をしても十分という気持ちになれず、とても不安でした。そんな精神状態のなか、自分の目で彼の表情を(自分の目で)見たり、話しを聞くことは、とても貴重な機会だったと思います。
(過去のさまざまな経緯を考えると)裁判のことを、皆さんの前でお話できる日が来るとは、想像していなかったので、とても嬉しいです。
尋問(民事裁判)の日は、たくさんの方にお越しいただいたのに(30枚の傍聴券を求めて168名が抽選の列に並んだ、倍率は5.6倍)、傍聴席が少なく、(ほとんどの方が)参加いただけなかったのは心苦しかったのですが、この問題に関心を持って来ていただいたことに、本当に感謝しています。
準備は、いろいろと大変で、(弁護士の)先生方には、本当にお世話になりました。先ほど、西廣(陽子)先生が「やっと裁判所で話しができた」とおっしゃったのですが、先生にはじめて会ってから、4年が経ったんだなと、感慨深かったです。誰に助けを求めたらいいのかわからず、(藁をもつかむ思いで)先生に電話をかけたことを、今でも鮮明に覚えています。
何人かの弁護士の先生に断られたなか、考えてみたら裁判ではなく、執行されなかった逮捕状についての相談ですから、断られても当然なのですが、親身になってお話しを聞いてくださり、その後も4年間にわたり、支えてくださいました。本当に感謝しています(涙)。
角田(由紀子)先生、加城(千波)先生には、私が(法律に関しての)知識を持っていないので、わかりやすく丁寧に色々なことを教えていただき、(今回の裁判も)100%ではないのもの、それなりに準備ができた上で、証言することができました。
当日は、事件以来、4年ぶりに山口氏を目の前にするということで、自分の身体がどう反応するのか、予想ができず、いろんな準備をしたのですが、どんなに準備をしても十分という気持ちになれず、とても不安でした。そんな精神状態のなか、自分の目で彼の表情を(自分の目で)見たり、話しを聞くことは、とても貴重な機会だったと思います。
2年前、性被害について考えるきっかけを作りたくて会見をしました
2年前、私は(性被害の)ひとつのケースとして、私に何が起こったのかお話しし、(性被害について社会全体が)考えるきっかけを作りたい、との思いで会見をしました。
何が足りなくて起訴できなかったのか、証拠が足りなかったからなのか、法律に不十分な点あったからなのか、だとしたら、どんな法改正が必要なのか、また、(被害者の)社会的サポートは十分なのか・・・。
具体的には、法律、捜査のやり方、レイプクライシスセンターの充実、そこに必要な資金、教育など、変えていくべきことは、数え切れないほどあります。
私たちにできることは、何が必要なのか、(個人の立場で)何ができるのか、ひとりひとり考えていくことだと思います。そのきっかけとして、私のケースに向き合っていただけていることに、本当に感謝しています。
何が足りなくて起訴できなかったのか、証拠が足りなかったからなのか、法律に不十分な点あったからなのか、だとしたら、どんな法改正が必要なのか、また、(被害者の)社会的サポートは十分なのか・・・。
具体的には、法律、捜査のやり方、レイプクライシスセンターの充実、そこに必要な資金、教育など、変えていくべきことは、数え切れないほどあります。
私たちにできることは、何が必要なのか、(個人の立場で)何ができるのか、ひとりひとり考えていくことだと思います。そのきっかけとして、私のケースに向き合っていただけていることに、本当に感謝しています。
異例ですが、中国でも「Black Box」が出版されることになりました
(裁判の)結果はどうなるか分かりませんが、「わからない、話してはいけない」とされてきたこの問題が、”Open the Black Box”となるように、引き続き関心を持っていただければと思います。
最後に、二日前に中国から帰って来たのですが、中国本土で「Black Box(伊藤詩織著)」が「黒箱」というタイトルで出版されることになりました。
中国本土での(このテーマでの)出版は、PRができないから(売れない)、まず難しいと言われていたんです。どうくぐり抜けたかは、わからないんですけれども、出版できることになりました(大拍手)。
中国では、4都市を訪問しました。上海では300人定員のところ、4日前の告知にもかかわらず、700人が応募してくださいました。
その後、警察に(イベント開催の)情報が入ってしまって、色々とコントロールが必要になるというハプニングが起きましたが、その場所にいることさえも危険ななか、たくさんの人が来てくださり、この問題について本当に真剣に考えてくれました。
最後に、二日前に中国から帰って来たのですが、中国本土で「Black Box(伊藤詩織著)」が「黒箱」というタイトルで出版されることになりました。
中国本土での(このテーマでの)出版は、PRができないから(売れない)、まず難しいと言われていたんです。どうくぐり抜けたかは、わからないんですけれども、出版できることになりました(大拍手)。
中国では、4都市を訪問しました。上海では300人定員のところ、4日前の告知にもかかわらず、700人が応募してくださいました。
その後、警察に(イベント開催の)情報が入ってしまって、色々とコントロールが必要になるというハプニングが起きましたが、その場所にいることさえも危険ななか、たくさんの人が来てくださり、この問題について本当に真剣に考えてくれました。
ひとりひとりの行動の積み重ねが社会を変えます
(中国では)MeTooという言葉が禁止なので、その言葉を使わずに、世界の流れだったり、色々なことを話しました。言葉が制限されていても、必死に共通の問題意識を持って、(性被害という問題に)向き合ってくださる姿を見て、「あー、言葉が制限されていても、行動が制限されていても、着実に変わっていくことができる」と実感しました。
一人一人の「行動する力」というのは、本当にすごいですね。ひとりひとりが通行道に立って、思ったことを口に出していく、そんな小さな行動の積み重ねが、たくさんの人がこの問題に関心を持ってくれるきっかけとなるのではないかと思います 。ひとりひとりが行動する、このことが大事なのではないかと思います。
本日は本当にありがとうございました。
一人一人の「行動する力」というのは、本当にすごいですね。ひとりひとりが通行道に立って、思ったことを口に出していく、そんな小さな行動の積み重ねが、たくさんの人がこの問題に関心を持ってくれるきっかけとなるのではないかと思います 。ひとりひとりが行動する、このことが大事なのではないかと思います。
本日は本当にありがとうございました。
伊藤 詩織さんプロフィール
フリージャーナリスト
主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信するほか、世界各国の性暴力に関する取材を進める。New York Festivals 2018では監督したドキュメンタリー『Lonely Death』が銀賞を受賞。著書に『Black Box』(文藝春秋)。
主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信するほか、世界各国の性暴力に関する取材を進める。New York Festivals 2018では監督したドキュメンタリー『Lonely Death』が銀賞を受賞。著書に『Black Box』(文藝春秋)。